フルマラソン初出場で学んだ、マラソン初心者の本番での失敗4つ
2018年11月11日に開催された「岡山マラソン」に出場してきました。
出場したきっかけは、友人に誘われて「自分にもフルマラソンを完走できるか挑戦してみたい」というものです。
結果は残念なことに、32キロ付近で収容関門が閉鎖し、リタイアという形になりました。
この記事では、大会で経験した失敗を書くことで、これからフルマラソンに初出場する方に役立つ内容をお届けします。
- 1.序盤で焦ってペース配分を間違える
- 2.前の人を抜かそうとジグザグ走行する
- 3.スタート地点から間もない所でトイレに行く
- 4.徐々に収容関門閉鎖が迫ってきて、「諦める」選択肢を想像する
- 要点まとめ
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1.序盤で焦ってペース配分を間違える
フルマラソンに出場したことがないマラソン初心者は、スタート地点を後ろの方に振り分けられます。
今回出場した岡山マラソンの場合は、前方から順にA〜Fまで振り分けられていて、私はEの位置にいました。
ペースランナーを目印にして考えれば、5時間半〜6時間の位置です。
岡山マラソンの制限時間は6時間です。
私は筋力に自信があるとは言えないので、本来なら5時間半のペースランナーに付いていくぐらいが適切です。
しかし、私は焦っていました。
マラソン経験者から、「ずっと走っていることはなく、終盤は歩くことになる」と事前に聞いていて、「このペースでは完走できなくなる」と走りながら考えます。
結果、ランナーの密度が高い序盤に、無理にペースを上げることに。
一緒に練習し、スタート地点が同じだった友人もほったらかして、ペースをガンガン上げていきました。
これにより、前の人を抜かせないタイミングで極端にペースが落ち、ペースのばらつきが大きい走り方をするはめになるのです。
2.前の人を抜かそうとジグザグ走行する
これは失敗1から派生した失敗です。
焦って前の人を抜かそうとした結果、ランナーの間をすり抜けるため、左右にジグザグ動く走り方になってしまいました。
当然、脚への負担は大きくなり、まっすぐ走るのと比べてかなり体力・筋力を消耗してしまいます。
これが、後半の走りに響いてきます。
3.スタート地点から間もない所でトイレに行く
スタート地点に立つ前にトイレに行く時間はありました。
しかし、かなり早い段階でトイレに行っており、スタートする時点で尿意が漂ってきていました。
しばらくは我慢して走っていたのですが、11キロ付近で我慢ができなくなり、トイレに寄ります。
20人ぐらいの列ができていて、5分ほど待ちました。
しかも、走っているときには感じなかった痛みが、立ち止まった途端に襲ってきます。
再び走り出すのには、かなり体力・筋力を消耗します。
トイレに行くのは、並んでる人が少ない後半、かつ走れなくなったタイミングがベターです。
4.徐々に収容関門閉鎖が迫ってきて、「諦める」選択肢を想像する
22キロ付近まではトイレと給水以外で歩くことなく走り続けていましたが、そこで脚が吊りそうになり、歩き始めてしまいます。
給食・給水をしつつ、回復を図りますが、再び走り出してもすぐに脚の痛みに襲われ歩いてしまいます。
25キロ付近からは走ることができなくなり、ひたすら歩くことになります。歩くのも辛いです。
4時間半~5時間のペース区間にいた状態から次々にペースランナーに追い越されて、ついには30キロ付近で完走応援ペースランナーに追い越されてしまいます。
この時、「ああ、ここまで頑張ったけど、もうバスに運ばれてしまうのか・・・」という思いが頭をよぎりました。
「走ることができなくなっても、立ち止まらずに歩き続ける」という思いは最後まで途絶えることなく実行しましたが、「再び走り出す」という考えは頭にありませんでした。
肉体的にも精神的にも限界が来ていました。
しかし、後ほど5時間50分台で完走した友人に話を聞くと、
「30キロ付近で心が折れかけていたけど、一緒に走っていた友人や、後にマッサージしてくれた人に元気をもらって完走できた」
と言っていました。
収容関門間近で、
「門が閉まるまであと○分です!諦めずに頑張ってください!」
「間に合うよー!がんばれー!」
といったアナウンスや声援に答え、あと1歩大きく踏み出せていたら・・・。
根性論にはなりますが、マラソン初心者なんて中盤~後半は根性で走りきるようなもんです。脚なんて誰でも吊りまくりです。
どれだけ諦めないメンタルを保つことができるかがキーになります。
要点まとめ
- 自分の適正ペースをしっかり把握し、それ以上のペースで走らない
- 極力左右への移動は避け、まっすぐ走ることを心がける
- トイレはスタート前に済ませ、行くときはなるべく後半で行く
- 限界を自分で決めずに、やれるだけのことはやる
以上が私が伝えたいことです。
完走できなかった人が言うには説得力に欠けるかもしれませんが、この失敗を誰にもしてほしくないという思いをこめて記事にしました。
フルマラソンにリベンジするかは悩みどころですが、出場するときは今回の失敗を生かして完走してみせます。
フルマラソンは自信がないという方は、まずハーフマラソンに出てみるのがおすすめです。
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